2018 UPDATE



BRAZIL奇想音楽 中古LP


A Barca Do Sol / Pirata (BR Verao ’79)
VG/VG++ \ SOLD
自主でリリースされた彼ら3枚目にしてラスト作。エキセントリックなフォークサイケサウンドが抜群だった1st, そしてプログレファンに最も高く支持される2ndと、1作ごとに変化を見せてきた彼らですが、ここではよりフォーキーなMPBサウンドをベースにしつつも、緻密なアレンジとさり気ないアレンジの変化、時にエレピやフルートを効かせた摩訶不思議なアレンジの先鋭的なJazz Rockも散りばめ、派手さは無いながらも聴き込む価値ある味わい溢れるサウンドを堪能させてくれます。Rare Original. ジャケは全ての辺部がセロハンテープで覆われていたのを、テープを綺麗に除去した状態。そのため、辺部全てに糊跡の変色が見られます。ハガレは有りません。左上にステッカー。辺部の変色を除いては特に問題ない状態です。盤は元々のプレスか埃による致し方ない程度の軽いチリつき。
Alcides Neves / Tempo De Fratura (BR Amsup '79)
VG-/EX- \ SOLD
ご存知(!?)ブラジル変態系Folk Rock問題作。彼の一枚目。A-1に針を下ろすとオルガン、アコギ、フルート、リズムセクションをフィーチュアしたバッキングに彼のヴォーカルが不思議な角度で突き刺さるいきなりのけぞる衝撃トラック。例えばLo Borgesのようなシュールさとずれるリズムのタイム感、まとまってるのかまとまっていないのかよくわからない半空中分解アンサンブルの軽いめまいの中で、ブラジルならではの豊かな音楽のせめぎ合い。しかも怪しい。足を地に付けたいのだがどうしても浮いてしまう的な、所々で骨折を起こす、首を斜めに傾けたままの音楽。Lo BorgesやSpinettaのInvisibleを引き合いに出してしまうと双方のファンに申し訳が立たない。それでも、このアウトサイダー的天然さとブラジルでしか有り得ないシュールな味わいと眩暈は、変態奇想好きジャンキーには堪らない。そこでこれ的な意味不明、いきなりぶったくられて頭が?のままで針を降ろしている間呆然とのけぞりつつける往復ビンタ的面白さ...。その内彼はUFOに乗ってどこかに飛んでったことでしょう...。尚、彼はこの後、ヤホワばりにイカれたジャケットデザインの2ndをリリース。こちらもとんでもない一枚なのは言うまでもありません。ブラジル自主プレスRare Original. ジャケは当時のブラジル物にありがちなユーズドなコンディション。右下に薄いスタンプ。上辺近くの目立つキズと部分的な小さなハガレ、色補正、エッジの色補正。上辺2/3程度ヌケ、下辺7cmヌケ。盤面軽微なスレ程度で見た目概ね良好。プレイは軽いチリつき。
Aline (BR Vento De Raio ’79)
VG/VG++ \ SOLD
ブラジルの女性ヴォーカリストによる恐らくLP一枚目。彼女のVoにエレピ、バンドネオン、フルート、ストリングスシンセ、ギター、リズムセクション等をフィーチュアし、豊かなアンサンブルの広がりの中に、複雑なアレンジが錯綜し絡み、一筋縄でいかないシュールな織物の奔流となって流れる、ブラジルならではの奇妙で豊かな感覚が息づいた実験的でプログレッシヴなMPB作品。Toninho Horta, Jaime Alem, Joao Bosco等のメンバーが参加しているのも注目です。 GF CoverローカルプレスRare Original. ジャケはよく見ると、右下が下辺部11.5cm x 右側0.8cm位の微かに斜めの極細の三角型に切り取られているのが分かります。(長めのコーナーカットみたいな感じ?写真2)その部分を内側に広げてみると、前面よりやや大きめのキリトリ。(写真3) とは言え、見た目は何となく右下がよく見るとおかしいかな?程度です。この部分を考慮しVGとしますが、それ以外は良好で問題ありません。ジャケ内側にプライスシール貼。盤はB-5に薄いマーク有りますがプレイは特に問題ありません。それ以外は経年の埃によると思われる静か目の部分での若干程度のチリつき。
Alpha Ⅲ / The Seven Spheres (BR Rock Forever ’90)
VG++/EX \ SOLD
ブラジル産ピュアコズミックシンセ作品。彼の作品の中では後期のリリースであまり見かけない一枚です。彼の作風のイメージでは当時日本に比較的多く入荷した2nd~5th辺りのシンフォなシンセプログレの印象が強いですが、本作はジャケット通りサイファイでミステリアスなシンセミュージックサウンド。シーケンサーによるミニマリスティックなリズム、リズムボックス、エレクトロエフェクト、コズミックなシンセをフィーチュアし、自主ならではのアンダーグラウンドで妖しい情趣に満ちた荒涼としたコズミックワールドを全編楽しませてくれます。コズミックシンセファンは是非! ブラジル自主プレスRare Original. ジャケは周辺部の軽いスレ程度。
Caetano Veloso / Joia (BR Philips '75)
VG+/EX- \ SOLD
ブラジルきっての鬼才が最小限のサウンドの中に最大限のエッセンスを凝縮した記念碑的名品。一見シンプルなフォークサウンドの中に隠された密やかで繊細な感覚世界...。爪弾くアコースティックギターに囁くように彼のヴォーカルが寄り添うA-1で幕を開け、アコギ、カリンバ、ハンドパーカッションのバッキングに男女コーラスと彼のヴォーカルをフィーチュアした素朴でミニマリスティック、シュールな味わいが絶妙のEthno Folk Psyche A-2, 殆どフルートとヴォーカルだけが深閑と響くA-3, ミニマルなハンドパーカッションとヴォイスのみの隙間溢れるサウンドが素晴らしいA-4, ドリーミーなオルガンとポコポコしたパーカッション、彼のヴォーカルのみによる密やかな世界A-5…。全てのナンバーが聴くほどに沁み込む味わいを持った彼独自のLoner Acid Folkワールドを繰り広げます。この音と音の最小限の不思議な出会い、隙間と空間、様々な音楽のエッセンスのスケッチは、彼でなければ到達し得なかった世界でしょう。聴く度に一曲一曲毎の静かな驚きがあります。ジャケの若干異なる当時の2ndプレス。 (ジャケは背に沿った左側に若干の変色。)
Egberto Gismonti / Danca Das Cabecas (BR EMI '77)
VG+/VG++ \ 1.800
オスロで録音されたNana Vasconcelosとのデュオ作。アコースティックギター、ピアノとパーカッションによるスポンテニアスなサウンドで、静かな美しさ、緊張感に満ちたパートから疾走感に満ちたパートまで縦横無尽にオーガニックなサウンドを聴かせてくれます。当時のブラジル現地盤。レコード番号は31C 064 61137のプレスになります。ジャケは背に沿った微かな変色、各辺、背の若干のスレと小シワ。軽いユーズド感程度の状態で、ブラジル現地盤としてはまずまずの状態。盤面は極微のスレのみで見た目ほぼM-, かなり綺麗ですが、非常に静かなため、プレイは元々のプレスか埃による多少のチリつき有。
Erasmo Carlos E Os Tremendoes (BR RGE ’70)
VG+/VG+ \ 12.800
当時の豊かでムーディーな空気感と、厚み有るサウンドが一体化し、ゆったりと手応えのあるサウンドを堪能させてくれる彼の代表作。ソウルフルでモッドなサウンドがご機嫌のA-1で幕を開け、緩やかなストリングスとクールなハモンドを配した心地よいメロウトラック、ゆったりとしたサウンドから後半エフェクトとおかしな展開でサイケフリークアウトするナンバー、オルガンを効かせたソフトなグル―ヴィーポップサイケ等々、全編が心地よいソフトなアトモスフィアに包まれた、それでいて当時の瑞々しい香気と豊かな空間に包まれた素敵な一枚。 本作では一般的にはサンバチューンB-1"Coqueiro Verde"やCaetano作B-2"Saudosismo"がもてはやされている感がありますが、いやいや、それ以上にもっと素敵なナンバーが沢山詰まっています。兎に角、全曲が申し分ない内容。心地よいヴォーカル、温かな風に包まれた、作品全てを通しての幸せなゆるゆる感、堪りませんね! 再発では決して味わえない豊かなアナログ感、夢見るようにまろやかな香り高い魅力を心ゆくまで体感ください。コーティングカバー初回黒ラベルミゾ(DG) Rare Original. (80年代初期の再プレス盤ではなく本物のオリジナル盤。) 傷みやすいペラペラのジャケは全体の若干のスレ。エッジ付近の若干のシワ,開口部一部微かなヨゴレ。総じてジャケは若干のユーズド感は有りますが、当時のこの体裁のジャケとしては目立った問題のない、まともな状態と言えます。盤はA1~3辺りに見た目細かいスリキズが若干数パラパラ散見されますが、プレイはそれ以外の部分とほぼ変わらなく、キズによるプレイの影響は殆ど無さそうです。それ以外の殆どの部分は見た目ほぼ綺麗な状態。プレイは元々のプレスか埃による静か目の部分での若干のチリつき。クリーニングすれば良くなるでしょう。
Heraldo do Monte / Cordas Vivas (BR Som Da Gente '83)
VG++/EX \ SOLD
Hermeto Pascoalをゲストに迎えて制作された彼の83年リリース作品。ギターを中心に、アップテンポのジャズロックチューンから、しんみりと静かに聴かせるバラードまで様々に聴かせてくれます。ミニマリスティックなアルペジオに彼の先鋭的でシュールなギターワークが散りばめられた絶妙な味わいの奇想ナンバー"Mareado"、琴線に触れる感覚的なギターワークとさざ波のように繊細なアレンジの変化が楽しい"Coisa de la"を始め、全編に亘ってギターワークに徹しているからこそ浮かび上がる妙味を楽しませてくれる,ブラジル奇想音楽の豊かな収穫の一例。特にB面は彼の繊細で奇妙な感性が際立ち、聴き応え十分の内容です。ギターと戯れ、一人遊びを密かに楽しむようなプライベート感、さしずめ珍味のオードブルと言ったところでしょう。 Rare Original. ジャケは上下辺、背に沿った軽いスレとそれぞれ若干の小シワ。
Heraldo do Monte / Cordas Magicas (BR Som Da Gente ’86)
VG+/EX \ 2.500
軽快なナンバーからスローなナンバーまで、様々なテンポの作品の中に彼のギターの妙味を聴かせてくれる作品。本作品中際立って異彩を放つ、Pascoalが参加したB-4は本作最大の聴きもの。互いのテンションが波打ちながらせめぎ合い、小爆発を超しながら奇妙な織物が編み込まれていきます。Rare Original. ジャケはエッジのスレと小シワ。軽いユーズド感程度。

Lelo Nazario / Discurso Aos Objetos 12EP (BR UT ’84) 45rpm 12EP.
EX/M- \ SOLD
ブラジルの変態系アヴァンジャズロックグループUmのキーボーディストとして活躍した彼が自主レーベルよりリリースしたソロ作品。A面はエレクトロニクスに、現実音やヴォイスコラージュを組み合わせた、60年代初期のミュージックコンクレートを思わせるような硬派なElectro Experimental。何故かコラージュ素材にふんだんに日本語の女性の会話、時に歌舞伎や日本の伝統芸能が使用されていているのもオッと思わせる面白さがあり、通して質の高い優れた内容。 一方、B面はA面と共通項のある電子Experimentalながら、ギタリストPaulo Bellinatiが参加し、彼の抽象的な点描画の様な繊細なギターワークに様々に形を変えるエレクトロニクスが絡み合う。その一瞬一瞬の軌跡の連なり合い、終始淡々とした中での味わいの妙は、さすがブラジル。南米系でしか有り得ない情趣が一層魅力的で、こんなところにもブラジルの豊かな音楽の氷山の一角を見出すことが出来ます。ブラジル変態系深部の一つの大きな楽しみですね! 灰色と銀色のアーティスティックな美しさに満ちたジャケットワークも本作の内容を象徴します。In Shrink美品Rare Original. W)内袋。TOP COPY!
Lelo Nazario / Se… (BR UT ’87)
EX-/M- \ SOLD
84年の問題作12EP” Discurso Aos Objetos”に続くフルアルバム。今回も前作同様自主レーベルよりのリリースなので同傾向の作風かと思いきや、A-1はピアノ、サックス、シンセ、リズムセクションをフィーチュアした複雑に入り乱れる様に目まぐるしい流れを形作るAvant Jazz Rock。 A-2はエレクトロニクス、シンセ、サックス、ギター等によるややスペーシーでエレクトロなフリーミュージック。B-1に入ってもA-1同様の複雑軟体フリーキージャズロックはいよいよ勢いを増し、続くB-2は目にもとまらぬ勢いの超高速ユニゾンで聴く者をいきなりのけぞらせ、その勢いのまま高速Jazz Rockを驚異のテンションで疾走、彼の超絶キーボードワークの余りの凄さに口を開けたまま驚いているうちにB-3に突入。その勢いは高いエネルギー量の奔流となって、フリーな空間の渦を巻く。ラストは女性スキャットをフィーチュアした小曲ながら印象的な静かなアンサンブルナンバーで幕を閉じます。(尚、本作でのドラムはやはり変態系アヴァンポップ作をソロでもリリースしているあのNeneが担当。) 前作の彼のソロの姿がむしろ彼の作風としては異端であり、本作は彼が80年代初期に率いたUmの超絶最終進化形であったのでしょう。ブラジル自主プレスRare Original.
Lo Borges / Nuvem Cigana (BR EMI '82)
VG+/VG+ \ SOLD
何と奇妙で、惹きつけられる作品でしょう。奇妙に絡み合い、豊かで不思議な流れを作るバッキングと、寄り添うようで決して寄り添わない彼のヴォーカルとの、言葉では決して形容できないシュールな味わい。針を下ろした瞬間はメロディアスな歌物のMPBであるようなのに、雨のように滲み融けてゆく、何かが狂った感覚。ヴォーカルもバッキングも、彼の内側の反射板となって、聴き手をつかんで離さない。この全てが彼でしか有り得ない魔法の力に包まれている。タイム感がずれていくような、稀有な味わいに満ちた彼の世界へ是非...。Rare Original. w)内袋。ジャケは全体の若干のスレと軽い変色、各辺、背、角のスレ。右下極薄いシミ。ユーズドなコンディションですが、特に目立った問題は有りません。ブラジル物としては普通程度位のコンディションだと思います。盤は表面全体の若干のスレ。盤はB-1中間に小さなスリキズ有りますが、時折のチリパチ程度で、さほど気になるものではありません。それ以外は主に経年の埃によると思われるチリつきが若干程度感じられますが、傾聴を乱すようなキズやノイズは有りません。ブラジル物としては普通レベル程度だと思います。
Luiza Maria / Eu Queria Ser Um Anjo (BR Philips ’75)
VG++/VG++ \23.800
気品に満ちた美しいジャケットに包まれたブラジルの女性Vo作品。ムーディーなサウンドにパワーをコントロールし空に軌跡を描くような美しく内面の力強さに満ちた彼女のヴォイスがこだまする、ボーッと夢見るソフトサイケもしくはサイケバラードスタイルA-5, B-2,4,5..。 一方では対照的に時にキラーなエレキをフィーチュアしたブルージーなナンバーやサイケなナンバー、ロックなナンバーA-2,3,4, B-1,3の奔放で蠱惑的な魅力。 その何れものVoが大地に直結した女性の根源的な生命力と奔放な自由さに満ち、ジャケットのような澄んだ表情を湛えた女神のように普遍的な美しさ、大きなスケールで一つの世界を包み込んでゆきます。Killer & Great LP! Rare Original. ジャケ前面はパッと見問題無いEX-ですが、仔細にチェックすると左上下角それぞれに小さなハガレと修正、良く見ないと見過ごしてしまう程度のもので、VG++クラス。裏面は若干のスレとエッジの小シワ、右下に小さなハガレと修正でVG+程度。前述の点を含めてもブラジル盤のジャケとしては相当まともな状態で、この美しいジャケを損ねていません。ラベルは両面に小さなステッカー貼とA面にPromo Stamp. 盤はA-4に見た目キズ状のマーク2点見受けられますがプレイは問題ありません。それ以外は数点の表面の極薄いスレ程度。前述の部分の見た目を考慮しても盤はVG++クラス。当時の南米盤としては珍しくしっかりした良好な状態を保っています。
Matuskela (BR Chantecler ’73)
VG-/VG++ \ SOLD
怪しげなサイケプログレ風ジャケ(?)に包まれたブラジルのMPB。 ソフトでムーディーなオルガンサイケプログレ調のナンバーで幕を開け、この路線で行くのかと思いきや、そうは行かないのがブラジル。穏やかなサンバ調にムーディーなオルガンフラワーサイケが交錯するA-2, メロディアスなフォークロックに所々サイケなフレーバーが混じる味わいに満ちた展開をするA-3, ボサっぽいリズムなのにハンドパーカッションとオルガン、曲調が微妙にサイケなムードのA-4, 続くA-5はサイケ/アートプログレファンにA-1に次いで唯一強くアピールするナンバー。ファズも取り入れ、展開も盛り込んだブルージーなプログレサイケチューンで決めてくれます。作品全体としては決して純然たるサイケでもプログレでもないのに、純然たるMPBでもないという、微妙なラインの味わいが有りそうでない、不思議な立ち位置の作品。随所にサイケ、プログレのフレイバーを纏ったMPBとしてブラジルファンに興味を呼ぶ作品だと思います。一聴強いインパクトの分かりやすい作品ではありませんが、細部に丁寧に作り込まれたアレンジが楽しめる味のある作品。コーティングカバーRare Original. ジャケは各辺、角に目立つスレとイタミ。背、開口部のイタミ。全体の目立つスレ。ジャケ下パッと見さほど目立ちませんが、赤と青のマジックでそれぞれ数字とアルファベットの書き込み。裏面も同様の書き込み。総じて、ブラジル物にありがちなへろったユーズドなコンディション。 盤は見た目B-1に1本ヘアライン状のスレ有りますが、終わり辺りで軽めのプチプチが有る程度でプレイは殆ど問題ありません。それ以外は軽微なスレのみの綺麗なコンディション。ブラジル物にしては珍しくまともな状態。 意外に物自体が滅多に見つからない珍しいレコードなので、探していた方は是非お見逃しなく!
Nene / Minuano (BR Continental '87)
VG++/VG++ \ 3.500
Pascoal, Gismontiを始め様々なミュージシャンの作品に参加していたブラジルの奇才ドラマーによる87年ソロ作品。サックス、フルート、ピアノ、パーカッション、スキャット、リズムセクション等による複雑に織り込まれながらも軽やかなサウンドは、例えるならばレコメン系のアンサンブルにジャズロック、サンバを融合させたかのよう。変態屈折度は高くもブラジルならではの陽性でさらりと気負いなく、しかも何れものナンバーが練られ味わいに満ちます。Rare Original. ジャケは経年の軽い変色と軽いスレ程度。盤はB-4辺りのスパイダー状の細かいスレ。その部分が時折チリつく程度であとは綺麗です。
Rumo / Caprichoso (BR Rumo '85)
VG+/M- \ SOLD
Caetano, Gilberto Gil等のトロピカリズモから始まり連綿と続くブラジル変態MPBの系図、80年代はいよいよ豊かな広がりを見せるばかりですが、その豊穣なシーンの中でもその内容の素晴らしさで圧倒的な存在感を示すのが彼らでしょう。人を食ったユーモア、ポップな曲調の中にも音楽性の高さに裏打ちされた肌理細やかなアレンジワークとバッチリのハーモニーワーク、軽やかでさえあるアンサンブルの中で様々にさり気なく仕掛けられた感覚をチクチク刺激するスパイスの心憎さには脱帽するしかありません。天才的な手さばきで調理された擬似ロック&ポップののクリスピーな歯ざわり。次々と魔法の料理が運ばれてくるような密かな驚きの連続。AqsakやSlapp Happyファンが涎を垂らしそうなブラジル産アヴァンポップの極みにして一大マスターピース! 全く、何と言う...。この手の中でも究極の一つと言い切れる名品です。ブラジル自主プレスRare Original. w)Booklet. (ジャケは辺部の若干のスレ。各辺、背に沿った小シワがやや目立つ状態。軽いユーズド感程度で特に目立った問題ありません。)
Terreno Baldio / Alem Das Lendas Brasileiras (BR Continental ’77)
VG++/EX- \ SOLD
三日月のDie Cutカバーに包まれた2作目。一枚目はプログレファンに名高い作品なので、プログレと思って針を下ろすと、もう既にA-1の軽やかなサウンドがプログレではない。軽快なリズムの中に次々おかしなジャブを振ってくる、これは明らかにブラジル変態系ならではの変異進化形で、きたー、実ははヤバい人たちだったんだ、と今更ながら気づく。高い技術水準に裏打ちされたトリッキーなキーボードアレンジとアンサンブル、あちこち背後で走り回るさり気なく複雑な小技の利かせ方、曲調のシュールな変化自在感も正にブラジルで、リズムのフットワークもひょいひょい軽量級ボクサーの如し。因みにA-5とか。その痛快なキレキレ度にニヤニヤしてるうちに、B面は更に弾けてくる。B-1で既に完全に変態知能犯系。B-2で更に疾走し、自在にあちこちを駆けずり回っている。こっちと思うとあっち、リズムは仕掛けの連続でスピードを変え、聴き手にベロベロバーをしながら走ってる。かと思うとクラシカルなのに淡々とシュールで不思議な印象のアンサンブル…。演奏が上手いのは当たり前、軽快痛快なサウンドの中にさり気なく次々エッ!?をぶち込んでくる知能ミュータント系。とても一筋縄ではいかない様々な音楽のひしめき合いと収穫のカーニバル、ブラジルだからこその変態プログレMPBの豊かな見本市を是非!Rare Original. W)内袋。(内袋は中央にヌケ有。) ジャケは全体の軽いスレ。下辺中央微かなヒビ。エッジの軽いスレ。
Tete e o Lirio Selvagem (BR Philips '78)
VG/VG \ SOLD
独特のハイキーのヴォイスがとても魅力的な女性ヴォーカリストTete Espindolaを中心にしたグループ唯一の作品。後の彼女のソロのようなエキセントリックな作風ではありませんが、ストリングスを効果的に取り入れたゆったりとしたナチュラルなフォークロック調に彼女と穏やかな男性ヴォーカルが融け込んだサウンドが何とも言えず堪りません。この年代にも拘らず、フラワーやヒッピーなムードの名残がほんのり感じられ、その空気感や香りが一層作品の味わいを惹きたて、ナチュラルなフォークサイケの魅力溢れる一枚へと本作を仕上げています。Rare Original. ジャケは上下辺と背にセロテープよりやや幅広のベージュの紙テープ貼。表面の背に沿った部分は比較的綺麗に剥がされて目立ちません。上辺部もテープは剥がれていますが、ややテープ跡の糊と薄紙が残った状態。下辺部はテープが残った状態。裏面は3辺ともにテープが貼られたままの状態です。ジャケの表右下と裏右上にスタンプ。盤は両面共に表面のスリキズが多い状態。とは言え、若干深そうなのはB-3~B-4前半に掛けてぐらいで、B-3の後半とB-4前半で時折パチパチ有る程度。それ以外は全体的に若干のチリつき有るものの、何れも傾聴を乱すようなキズは無く、美再生にこだわる方でなければ充分作品の魅力を楽しめる状態だと思います。プレイは概ねVG+クラスです。
Tete Espindola / Passaros Na Garganta (BR Som Da Gente '82)
VG/EX- \ 2.800
アコギを中心にしたシンプルなバッキングに、彼女の自由奔放にして素っ頓狂な、それでいて表現色豊かなヴォーカルが、脳天から宇宙に発する。彼女関連の作品はいずれも優れていますが、その中でもやはり本作が止めを刺すでしょう。ヴォーカルスタイルは違えど、その圧倒的に個性的でシンプルにしてぶっ飛んだ表現力ではポピーのアマンダにも匹敵します。フリーキーアシッドフォーク唯一無二の傑作。シングルジャケの2ndプレス。w)Insert. ジャケは軽いリングウェア、各辺背開口部のスレとシワが目立つユーズドな状態。周辺部の色補正。
Walter Franco / Revolver (BR Phonodisc '89 RE 再発)
VG+/EX \ SOLD
オリジナルは75年リリース作品の89年現地正規再発盤。Experimental Psyche/Freak Outのやばい1st "Ou Nao"に次ぐ、曲調こそ曲らしくなってきたもののこれも問題作2nd。ダルなサイケチューンA-1で幕を開け、トリップしてる浮遊ミニマルアシッド"Eternamente", これもダルなゆらゆらサイケフォークA-3...。 全編朦朧と夢の中を泳ぎ、アシッドの電波が飛び交う、全くおかしな、痛快なブラジル変態サイケ/Stoned Acid Folkの大古典にしてマスターピース! ジャケは若干のリングウェア、全体の軽いスレ、各辺に沿った小シワでややユーズド感ある状態。


MEXICO南米奇想音楽 中古LP

Enmedio / Vale Ver (MEX Pentagrama 70後-80初?) 
EX-/EX- \ 6.800
この妙に気になる変なジャケットからして、この時期のメキシコの隠れたチクチク変態ものの一つであることは想像に難くないでしょう。マリンバを中心に、ギター、ハンドパーカッション、リズムセクションによる飄々とした人を喰った奇妙なインストは聴けば聴くほど頭の中が???で一杯になっていく。頭の中がSamlaの様にニヤケているのか、Love Of Life Orchestraのような連中なのか、聴いてる内に真面目なのか(そんな訳ないか…?)と思ったりもしますが、かと思うとアンサンブルに変な屈折が有る。神妙に演奏してるふりを装いながら実は舌を出して、ジャケット同様ニヤニヤしながら聴く者をきょとんとさせる全くおかしな一枚。初めは”ha-?”って感じなのに、何度も針を下ろさずにはいられなくなり、聴き返す内に聴いてるこちらもニヤケて来て彼らのうっすらと振りかけられたスパイシーなフェイクの魔術に嵌っています。全く一体何をやっているんだか… さんざんA面を繰り返した後B面を聴くとああやっぱり知能犯!!(単なるすっとぼけとも言える)。 A面での密かなジャブが、B面ともなるとボディーブロー級に効いてきます。彼らが地味にやればやるほどチクチク波状攻撃がリアルに効いてきてしまいにはおかしくてしょうがない。そんなシュールなメキシコの珍味を是非。チューインガムのように、何度も、何度も、味が出るまで噛みしめて下さい。 In ShrinkメキシコローカルプレスRare Original. 盤はシールドだったものを開けて数回プレイしただけの状態。見た目全体に内袋によるスリーブマーク有りますがプレイに問題は有りません。
The High Fidelity Orchestra / H.F.O (MEX Magog ’83)
VG+/EX- \ SOLD
メキシコの全くおかしなバンドの一枚目。以前紹介した2ndほどではないにせよこちらも日本で見ることすらない作品。A面~B-1では、後期クリムゾンスタイルに影響を受けた(?)攻撃的で複雑なギタープログレを軸に、シュールな味わいと実験色を加味したフリーキーなプログレを展開します。特に彼らならではのおかしな持ち味が発揮されるのはB面でしょう。B-2はシュールに外れたSci Fiなエキゾムード調架空のサントラ風。おかしな味わいが全体から滲み出ます。まるでサムラのあの2枚組のアンサンブルナンバーをも思わせる秀曲。次いでロングトラックB-3は、ミニマリスティックなロックにスペーシーなエレクトロニクスがあちこちで宇宙人の会話の如くざわめき飛び交う、これまた異色のスペースロックチューン。後半はUFOが隊列を組んでゆっくり上昇俯瞰するように、空を飛び立っていく本作最大のハイライト! UFOを呼ぶには最適の1曲でしょう。その不思議味わいたるや、やはり彼らは一筋縄でいきません。収録時間はやや短めでミニアルバムに近い体裁です。メキシコ自主プレスRare Original.w)Booklet. ジャケはエッジにスレと小シワ。軽いユーズド感程度。盤は見た目良好です。プレイは静かな部分で元々のプレスか埃による軽いチリつき。
Tribu / Musica Popular Mexicana Contemporanea (MEX Private ’84)
VG++/EX \ SOLD
70年代後期から作品をリリースし続けるメキシコの民族ミニマルアヴァンギャルドジャムサイケ/トリップシンセロック(??)チームの84年作品。彼らの作品中でも中々見ることすらかなわない入手困難盤。本作はA面は彼らの天然なおかしさは感じつつも、まだまだごった煮サウンドは登場せず、メキシコらしいエスニックさを打ち出したトライバルなフォークロックサウンドで楽しませてくれます。B-1はピアノ、サックス、ギター、リズムセクションをフィーチュアし、随所にUFOなエレクトロニクス弾ける奇妙なアンサンブルのジャムで、彼らが何をやりたいのが全く分からないのが、いつもながら凄い。(UFOを呼ぶジャムかもしれない。何せメキシコですからね!) B-2はパーカッションとヴォイスによる密林トライバルサウンドですが、後半混沌としてそれも外れたような変なヒッピージャムみたいになってくる。最後はリーゼントで決めまくったロックなブルースかと思いきや、信じられないことにここからフルート、サックス、キーボード、リズムセクションで次第に混沌としたフリークアウトに突入。最後はビヨビヨシンセも飛び交った末に無理やりブルースに戻る強引すぎる訳の分からなさ。メキシコ自主プレスRare Original. W)Booklet. ジャケは全体の多少のスレとエッジの軽い小シワ。左上Small Sticker貼。
Tribu / Maseual (MEX Cademac ’90)
VG-/EX- \ 4.800
そして更に進化を続ける彼らのLP最終作。A-1はヴォイスや奇妙な笛が混じり合い、後半は笛とパーカッションによる太古のメキシコの儀式の様なプリミティヴな霊的エスノミニマルサウンド。A-2は打ち鳴らすリズムとヴォイス、コーラスによる儀式サウンドその2。A-3はパーカッションアンサンブルとヴォイスを主体にしたエスニックなミニマル、A-4はちょっとEblen Macari風コズミックアンビエントシンセから後半コズミックなエレキ。ロングトラックB-1は密林トライバルサウンドから後半、夜の闇に響く笛とヴォイスのミステリアスなエスノアンビエントサウンドへと変化。B-2は瞑想ドローンミニマルから次第にゆったりしたリズムが入ってきてミニマリスティックなジャムを繰り広げます。全体として、彼らのエスニックな霊性密林サウンドの集大成と言える摩訶不思議な名品。メキシコ自主プレスRare Original. W)Booklet. ジャケは全体に目立つリングウェア(RW)、エッジの目立つスレでユーズドなコンディション。盤は内袋による表面全体の軽いマーク程度。プレイは特に問題ありません。



南米その他の国 奇想音楽 中古LP


Arco Iris / Sudamerica O El Regreso A La Aurora (ARG Music Hall ’72)
VG/VG+ SOLD
彼らの3作目にして彼ら最後のスピリチュアルサイケ期作品。彼らの全作中初回オリジナル盤が最も入手困難を極めるのが本作。A面では、サックスを中心にオルガン、ピアノ等を取り入れた初期アートプログレ指向のアンサンブルと曲構造、そしてスピリチュアルなジャズ、ジャズロックとフリーの混合、瞑想的なスピリチュアリズム、流れるような繊細な自然の移り変わりと妖しい色彩の変化、南米独自の古代宗教的アニミズムとトライバルなリズム、前作同様の沈んだ美しいサイケ色、それらが一つに融和し、混沌と層をなす濃厚な気に満ちた美しい一つの絵画や織物の様に、彼らの凝縮された音楽性を提示します。彼らのエッセンスを万華鏡の如く散りばめたこの面だけで既に凄いものがありますが、続くB面は1stの延長線上にある夢見る様に繊細で光の糸を紡ぐようなピースフルなヒッピーサイケを繰り広げ、彼らサイケ期の作品を愛して止まないファンには堪らない美しい内容。C面は天上の楽園を思わせる美しいナンバーで幕を開け、B面よりサックスやオルガンも加味し彩を加えたアートサイケサウンドを存分に堪能させてくれます。D面もC面同様スピリチュアルでフォーキーなサイケナンバーから、ブルージーでダルなファズサイケ、トライバルなアートサイケまで彼らの世界を存分に味わわせてくれます。4面トータルで聴いてみると、A面こそややアートプログレ色が出始めているものの、残りの3面は全て1st,2ndの延長にあるサイケサウンドで、1st以上に美しいナンバーを始め、粒揃いで当然聴き逃せない優れた作品。初回Box仕様Rare Original. W)2枚の内袋。
箱は最も切れやすい上箱と下箱の蝶番部分は奇跡的に繋がったままです。箱のエッジ部分は流石に目立つスレ、部分的なキレ、ヒビ、角のスレ等有りますが、全体として見るとユーズド感こそ有るもののまずまずです。取れてなくなってる部分も有りません。本作は、箱は総じて、前面部はVG++程度ですが、エッジ部分がVG程度なので、全体としてVGとします。盤は基本的にアルゼンチン盤としては良好ですが、所々にいずれも極部分的なスリキズやマーク程度。A-1後半の薄いスリキズとAラスト部分の奇妙な小さいマークはいずれも音に出ません。B-1後半~B-2にかけての極薄いキズは見た目出なそうですが、非常に静かな部分のため、若干のチリつきが有ります。とは言え、スレが無くなってからも同じようなチリつきが続くので、これはスレのせいではなく、元々のプレスか埃による致し方ないものだと思います。B-4後半のフィンガーネイル状薄いスリキズは、他の部分と変わらない軽微なチリつきのみで、これもキズによる音への影響は殆ど無さそうです。以上のプレイ状態を考え、盤はVG+とします。全体のプレイの印象は、見た目綺麗な場所でも、静かな部分はバックグラウンドのチリつきが有りますが、当時の南米盤プレスなのでこれは致し方ないでしょう。今では見ることすら珍しくなった彼らの初期傑作の初回オリジナルをまずまずまともな状態で入手出来るチャンスをお見逃しなく!
Barcarola (URU Sondor ’81)
VG++/VG+ \ SOLD
Hugo & Oswald, Pippo Spera, Maria De Fatimaその他もMateo絡みのミュージシャン等、言わばウルグアイのスーパーメンバーが集結したグループ唯一の作品。エレピ、シンセ、ギター、リズムセクション、ヴォーカルをフィーチュアし、ゆったりした中に微かにプログレっぽい奇妙なエッジとテンションのある、微妙にシュールさを効かせた流れるようなフォークロックで聴かせます。ブラジルの個性派MPB系にも通じるようなサウンドで、例えば、Lo Borges辺りが好きな方もいけそうな美しさの混じった緩やか変態系。奇妙な綴れ織りは聴き進めるほどシュールで、何故南米はこんな不思議な音楽を生み出そうとするのだろうと、じっくり聴くほどに不思議な味わいが募ります。だからこそ魅力に満ち面白いのですが..。GF Cover Rare Original. ジャケは辺部、角に若干のスレ程度。軽いユーズド感程度でまずまず良好な状態と言えます。盤は見た目良好ですが、良く見ると、ラベル辺りの中心部に軽いソリがあるのが分かります。そのことによる影響と思われるのは両面共にラストのフェイドアウト部分で若干の周期ノイズ程度。それ以外は元々のプレスか経年の埃によると思われる静か目の部分での軽いチリつき。盤は見た目EXの綺麗な状態ですが、前述部の見た目を考慮しVG+とします。ジャケ、盤共に南米物としてはしっかりしたコレクタブルに値する状態だと思います。